「鮎太朗がそういうふうになんでも人の言うことを聞いて、激しいところは省略して、刺されても逃げられても許しちゃうのは、心がおおらかだからなの？許さないって思うことに耐えられないの？嫌だって言うのがつらいの？そうじゃなくて、嫌だとも思わないの？あたしがこうやって毎日のこのこ金魚のふんになってることも、どうとも思わないの？」
「どうとも思わないんだとしたら、鮎太朗のそういうところ、あたしはうらやましいけどふしぎで……そういう、何も考えない、その場のふんわりした無視とかとりつくろいが、どんどん人をおかしくして、あたしはそれが、本当にふしぎでいらいらして……鮎太朗って人は、ほんとはすごく冷たい人なんじゃないかって思う」
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寂しいからなのか、退屈だからなのかわからないけれど、読書がすすむ
寂しさと退屈の違いって何
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