2016年1月19日火曜日

「今日は暑いですね?」より「今日、何食べた?」派



別に今すぐ中国人と友達になって、恋人になって、中国で人生を変えるつもりはないけれど、実家に転がっていたこの本をちょろっと読んだときに、人間関係の築き方についてすごく共感する部分が見えたもので。
母親とわたしたちって日本人じゃないのかなー?なんて話でも盛り上がったもので。


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〈自己主張しないと友達になれない国〉

中国人と日本人のコミュニケーションがすれ違ってしまう理由も、ここにあるんです。中国人に対しては、たとえ相手の意見とぶつかる立場であったとしても、自分の意見をしっかりと言うことが大切です。自分の手の内を明かさない人間は信頼されない。日本人がよくやりがちな、相槌や曖昧な微笑みを浮かべ、みんなと同じでいいというコミュニケーションを取っていると、中国人からは「何を考えているかわからない得体のしれないやつ」と受け取られます。

会合に集まった友人五人全員がラーメンを食べたいと言っていても、もしカレーを食べたかったらカレーを食べたいと言わないといけません。日本人だとそれはなかなかできないですよね?でも、それでも喧嘩にはならないので安心してください。むしろ何も言わないで黙っていたり、付和雷同するほうが危険です。

ルールが非常にわかりやすいよね。日本人どうしでは人とコミュニケーションを取るときに「今日は暑いですね?」というように相手と自分は同じ感覚を共有しているという確認の挨拶から入りますよね?それは天気という話題が当たり障りなく相手の同意が得られるものだから天気の話をするんです。天気は相手にとっても自分にとっても同じものですから、その同じものを体験している我々は仲良くなりましょう、という論理です。それが日本人のコミュニケーションの基本。でも、中国人は違います。

中国人は「今日、何食べた?」からコミュニケーションを始めます。中国人の挨拶は日本人とはルールが真逆で、自分しか知らない個人的なことを話すことで相手と仲良くなろうとするんです。食事は、当たり障りのないもっとも直近の個人的な情報です。その個人的な体験をお互いに共有するからこそ我々は仲良くしましょう、というのが中国人の友人関係の論理です。相手を理解するために、相手のことを知ろうとするんですよ。


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教科書みたいに、大事なところに線引いちゃったよ、テストニデルヨ。
自分の手の内を明かさない人間はわたしも信頼できない!!と母親と意気投合した。
わたしは日本に住む日本人だけれど、いつぞやのそんなに仲良くもない人たちとお昼ごはんを食べているときに、この子たち「空は青いよね〜」「うんうん!分かる!超青い!」って話しかしないよなーってよく思ってた。
次第にそういう子たちとはつきあうのをやめて、今では旅行の最終日は自由行動でホテルに集合スタイルができる子たちや(見事に4人ともすることがばらばら)、「あなたってアメリカ人みたいだよね」って恋人から言われる人と仲良くしてる。
というかそういう人ばかりが周りに残っていった。

極端な話、デートで映画館に行って観たい作品がばらばらだったら、それぞれ好きな作品を観ちゃえばいいんじゃないかなーとは前から思ってた。
それで見終わった後に、「あなたの観た作品はどうだった?どんなだった?どこがおもしろかった?」って聞くんだ。そこには私だって興味がある。それでいいのではないか。

何だか日本人って、グローバルには最も向いてない気がする。
そのドメスティックさが海外に受けてるんだから、無理にグローバル化しなくていいんじゃないかしら。


さーて、わたしは何人だ。



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